手術の朝
早朝は水面の輪のようにゆっくりと広がる蜩の音で目覚めたが、起き上がらずに暫く聞き入って凝っとしていた。そのうちに、3羽の烏が、嘲るが如くに鳴騒し始め、一喝すると、軒を蹴って勢いよく飛び去って行った。これは、如何なる黙示か? 蜩はもとより望んだものだ。3羽? 3婆? マクベスか? ダンシネインの森は動いてしまうのか? それにしても、今日、全身麻酔の中で、僕はどんな夢を見るのだろう? 是非、夢記述しておきたいが、ペンも、持てないな。
しかし、昨夜来、8人の元教え子から励ましや気遣いのメールを頂いた。その程度には、このblogが読まれていることも知った。
或る女性からの一句は心に沁みた。
「先生の行われる授業を離れて、私はすでに3年になります(3年次は先生の授業を受けることが出来なかったので)。大学で日本文学の授業を受ける度に、先生のクラスに所属している生徒を羨んだり、今尚授業を受けることが出来ている在学生を妬んで過ごしてきました。
そんな折に、教えていただいたこのサイトは、私にとって高校の、あの教室そのものなのです。」
実は、僕の考える僕のHPは最初、そんなことを目論んでいた。これを励みにしたい。そのためにも、もう少し、頑張ってみるか。
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