篠原鳳作句集
HPの作成を自動作成に頼っていたが、今朝、眠れぬまま、「やぶちゃんの電子テクスト集」の部屋を試験的に作成、公開し得た。
とりあえずここに、著作権の切れた、現在WEB上に公開されていない、僕にとって気になる作品を電子テキスト化してゆきたいと思う。暫くは、俳句集の公開を行う。
自己校正しているが、OCRではなく、すべてタイプしたものなので、ミスがないとは言い切れぬ。その折は、ご寛恕あれ。
まずは清新な無季の句を詠んだ篠原鳳作の句集を「やぶちゃんのテクスト集」にアップした。昭和11年30歳で夭折した俳人、彼が戦後も生きていたら、恐らく現代俳句の流れはもっと早くモダンになっていたであろうと思えてならない。なお、彼の死因については幾つかの文献には心臓麻痺とあるが、4ヶ月前からの首筋の痛みや発作的的嘔吐等、脳腫瘍も疑われる。
どれも珠玉、敢えて選ぶとすれば次の5句か。
ふるぼけしセロ一丁の僕の冬
しんしんと肺碧きまで海のたび
喜多青子を憶ふ
詩に痩せて量(かさ)もなかりし白き骸(から)
註 喜多青子は日野草城門下の秀才たり
太陽に襁褓かゝげて我が家とす
蟻よバラを登りつめても陽が遠い
→夭折にして澄明、篠原鳳作の肖像を見る。
『「宮古毎日新聞」2004年(平成16年) 11月25日 木曜日』
http://www.cosmos.ne.jp/~miyako-m/htm/news/041125.htm
ちなみに彼の友人喜多青子(「青」は正しくは旧字)という俳人の句集「噴水」を長年探索しているが、影も形もない。どなたかもし見かけたら、よろしくお教え下さい。
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