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2005/08/06

昨日への追記

昔見たTV映画の「モンブランへの挽歌」で、遭難で客を見捨てたのではと疑われているガイドが、最後に遺族と滑落し、自らのザイルを切って、落ちて行く。そのシーンは、スカイダイビングによる空撮だったが、実景に見紛うだけに強烈であったし、対位法的な美しい音楽も忘れられない。ともかく、それはぞっとするほど美しかった。

滅びの美はないにしても、山々を背景に、死へと確実に落下してゆくその時の覚悟の意識は、決してみじめなものではないと僕は思うのだ。

高校生の時、僕は高名な数学者が、ベランダから事故で落ち、その落下の間に、純粋数学の未解命題を瞬時に解いてしまうという小説を書いた。これは、実際に、ある大学教授の死を新聞で見て書いたのだが、僕には死に至るまでの時間の追試が出来ぬ以上、少なくとも、そのような可能性を否定することはできないと思っているし、アドレナリンやドーパミンの放出が、脳細胞を活性化させ、少なくともそのような解に至ったと思わせることはあろうと思う。というより、天才的な数学者には、日常的にそのような瞬時の命題の解は容易に起こりうるのだと思う。彼等は、答えが直観として分かっているのだから。

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