杉田久女集
僕の電子テクスト中、惑溺の度合いからして、全句集からの僕の選集という、安直である印象が拭えない(僕自身は、相応の覚悟と時間を持って選句したのではあるが)杉田久女について、筑摩版現代日本文学全集版を底本とした「杉田久女集」を暫定アップした。
何故、「暫定」かと言うと、校閲を完全にしていないという点もさることながら、今回は今までの打ち込みと違い、原本からのタイプではなく、Web上の俳句サイトの提供する筑摩版現代日本文学全集版(と見て間違いない)PDFファイルを印刷し、それをOCRで読み込んだものを補正しただけであり、最終的には、さらに所持する全句集で校閲をする必要を感じているからである。
僕の他のアンソロジー・ページにも書いたが、選句とは、一種の選句する者の精神のテラトロジー(奇形学)に過ぎぬ。だから、選集を幾つ並べても、それは一方的な学術標本に過ぎないことは重々承知である。しかし、僕でない他者の選集を補強することは、幾分、それぞれが致命症的変形であっても、仄かな光りは昇るであろうと思うのである。
これで、あの僕が吸い込まれそうになる美麗な久女に、少しだけ褒めて貰えそうな気が、した。
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