牡蠣と櫻花
今年の春――
まだ磯子から根岸を経て、山手の職場まで歩いていた頃のこと、八幡橋のたもとを歩くのが、素敵に心地よかった――
海の匂がする……
川床の岩に、死んだ、牡蠣殻が累々とま白に横たわり……
その上を、散った、あまたの櫻が流れてゆく……
……遂に、句にすることは叶わなかった……
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今年の春――
まだ磯子から根岸を経て、山手の職場まで歩いていた頃のこと、八幡橋のたもとを歩くのが、素敵に心地よかった――
海の匂がする……
川床の岩に、死んだ、牡蠣殻が累々とま白に横たわり……
その上を、散った、あまたの櫻が流れてゆく……
……遂に、句にすることは叶わなかった……