芥川龍之介句集 辞世
水涕や鼻の
自嘲 龍之介
先だけ暮れのこる
*
短冊の配置はこんな感じの縦書きである。
それにしても彼の俳句を批評する、友人、文人、後人数多あれど、一体、肝心のその人々の俳句なんぞ、今や万に一人も読んでいない。俳句は実作者ばかりで鑑賞者がいないと言うが、実作者は直ぐに他人の句を批評したがる。読むのも簡単なら、貶すのも容易ということか。俺ならこう創るというなら、お前が俺になればよい。第二芸術と言うもよし、世の大長編も所詮消閑の具に過ぎぬ。行き着く先は浄閑寺。
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水涕や鼻の
自嘲 龍之介
先だけ暮れのこる
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短冊の配置はこんな感じの縦書きである。
それにしても彼の俳句を批評する、友人、文人、後人数多あれど、一体、肝心のその人々の俳句なんぞ、今や万に一人も読んでいない。俳句は実作者ばかりで鑑賞者がいないと言うが、実作者は直ぐに他人の句を批評したがる。読むのも簡単なら、貶すのも容易ということか。俺ならこう創るというなら、お前が俺になればよい。第二芸術と言うもよし、世の大長編も所詮消閑の具に過ぎぬ。行き着く先は浄閑寺。