梶井基次郎 櫻の樹の下には/愛撫
梶井基次郎の「櫻の樹の下には」と「愛撫」を正字正仮名で公開。僕が、今まで、最も多く授業で朗読してきた作品である。ペアで取り上げることが殆どだったので、ほぼ同じ回数だけ読んでいると言ってよいだろう。この二作ぐらい、朗読する側の醍醐味を感じさせるものは、そうない。あなたも、声に出して読んで御覧なさい、騙されたと思って――。一つ残念なのは、生徒に「愛撫」に関わって、つげ義春の「やなぎ屋主人」のラストシーンは話せても、全編見せることが出来ないことだった。読んでいない大人の貴方、是非、お読みあれ。