鰹のたたきという幸福
皮付き生刺身用の鰹の半身を、たたきにした。こればっかりは、自分でたたきにするに限る。家庭の一番火力の強いガス・バーナーの炎に直に晒す。皮側は少し厚めに、火を噴きながら脂が滴ったらOK。ちょっと焦げが見えたかなと感じたら、身の方を、さっと色が変わる程度に炙る。旨味を落とさないよう、氷水には晒さないのが秘訣だ。大葉を敷き詰めた皿にアツアツのうちに盛ろう。明日は周囲が鼻を曲げるであろう、大蒜四個分のスライス、葱の青いところに、万能葱、茗荷をてんこ盛りにして、たたきが一切、隠れた。タレは、飛魚のだし+寿司醤油+自家製の昆布酢を合わせてみた。柚子があれば完璧だ。食い終わって、今、擂った生姜を忘れたのを思い出したが、味に不満は、ない。この連休の最後を飾る、いや、唯一の幸福。