緑の子供たちへ授業の出前 PART2
芥川龍之介の「杜子春」の原典「杜子春傳」の「やぶちゃん版語註」及び「やぶちゃん訳」を「やぶちゃんの電子テクスト:小説・随筆篇」にアップした。一昨日から、山行並みに四時起床で書き上げた。
緑の子供たちへの約束のうち、現代文は「枯野抄」の授業ノートで果たした。3年でやりたかった古文は、実は既にアップしてある「雨月物語 青頭巾」を読んでもらいたいのだが、何となく、オリジナルに約束を果たしたかったんだ。
まず、「杜子春傳」を白文で見る。勿論、超難度だ。そこで、 「やぶちゃん版訓読」を並べて読む。 「やぶちゃん版語註」を時々見ながら。大まかなストーリーが把握できたら、 「やぶちゃん訳」を通読してみよう。
そうして芥川龍之介の「杜子春」を読もう。本当なら最後に、諸星大二郎の漫画「感情のある風景」を配って、この三つの作品を比較検討してみることで、僕の授業は完成するのだが、著作権上、諸星の漫画はアップできない。機会があったら、ぜひ読んでみて欲しい。その評論は「立ち尽くす少年――諸星大二郎「感情のある風景」小論」として、アップしてあるよ。
漢文と現代文のクロスオーバーだ。決して、君たちの大事な夏を無駄にはさせないと思う。どっちに感動する? 勿論、芥川だよね。僕は、芥川の「杜子春」を朗読すると、どうしても「お母さん。」のあの一言のところで、不覚の涙を流してしまうんだ……。
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あと一つだけ約束が残っているね。「プルートゥ」の「ノース2号」論。忘れてないよ。暫く、時間をくれ、岡本。