南方熊楠 ウガという魚のこと
南方熊楠「ウガという魚のこと」を「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に画像付きで公開。
エボシガイは注の通り、貝類ではない。そもそもフジツボとは固着性の外殻の中で逆立ちしているエビであると認識してよい。
さらに言えば、エボシガイ科の何種かは、特定の生物(クラゲ等)に特化して寄生することを我々は知っている。だとすれば、このセグロウミヘビに付着したエボシガイが、全くの新種である可能性を捨てきれぬということじゃ。
ちなみに、知られたことだが、アマモは通称の国内での異名である。正しい和名は「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」という生物中、最も長い和名のチャンピオンである。しかし、この名の、何と、おなごの髪の美しいことであろう。