LIST of ERIC DOLPHY'S RECORDS I DON'T HAVE
作成の主旨については、先のブログ“LIST of BUD POWELL'S SESSIONS I DON'T HAVE”をお読み頂きたい。コンセプトは同じであるが、こちらはアルバム別にした。ドルフィーの場合、僕がお世話になっているのは西ドイツのディスコグラファーによる以下のもの。
Uwe Reichardt “Like a human voice the Eric Dolphy discography” schmitten 1986 Norbert Ruecker
少々古いのだが、これは極めて詳細なディスコグラフィーで、製本後の追加資料も丁寧に折り込まれていたりするものである。勿論、それ以降の未発表曲も、それなりにアンテナを張って大体入手している。ただドルフィー・ファンなら、このリストを御覧になると一瞬にして分かると思うのだが、現在でも容易に入手可能なチャールズ・ミンガス(彼はチャーリーと呼ばれることに嫌悪した)・ワークショップのものが、並んでいる不思議がある。こんなものも持ってないの? と真正の蒐集家なら、せせら笑うであろう。言わせて貰うと、さすがに、決して聴かないと思われる演奏を買う気にはならないのである。ミンガスは好きだけれど、どうもあの一連のヨーロッパ・ツアーでの“Fables Of Faubus”を、これでもか! と聴き比べる根性は、今も昔も、ないのである。
パウエルの場合と同様に、このページではジャズ・ディスコグラフィー・プロジェクトのデスコグラフィーにリンクがさせてあるが、これは便宜上のものであって、当該サイトのリストに従って、僕のこのリストが作られているのではない点には、ご注意頂きたい。焼酎のボトルにまで書かれてしまった(しかし私もそれを手に入れたけれど)有名な、彼の“LAST DATE”の最後の肉声を引用・和訳して、彼を悼む(彼のこの台詞を表記する際には“...”など用いないのであるが、私にはそう聞えるのである)。
“When you hear music, after it's over, it's gone...in the air....
You can never...capture it again.”
「あなたが音楽を聴く、しかし、その演奏が終わった時、それは去ってゆく……虚空へと……。あなたはそれを二度と捉えることは……できない。」
唯一無二の誠実なる革命家――ERIC DOLPHY
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