芥川龍之介 俊寛 附「源平盛衰記」「平家物語」原典
一週間、無為に過ごしていたわけではない。芥川龍之介の「俊寛」を、「源平盛衰記」及び「平家物語」の原典資料を附して、正字正仮名で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開。 深夜と早朝の時間は殆ど(木曜日の「Dr.コトー診療所2006」の時間を除いて♡)これに費やした。ページの2/3が原典資料となってしまった。
……それは人間の現存在におけるザインとゾルレンの問題である。ゾルレン(当為)故に人は自身の「今」を計量せざるを得ない。しかしそれは、仮象でしかない。それは一種の神経症であるとさえ言える。我々のザイン(存在)は、ゾルレンに犯されることで、その本来の自身から絶望的に遠ざかってゆくのである。特に男は、救い難いまでに……。
……私は、何故か、原典や芥川の「俊寛」を打ち込みつつ、そんなことを考えていた……。