99人目のマイミク
99人目のマイミクは教え子ではない。北京大学で科学史・科学論を学ぶ未知の男性だ。僕の「メタファーとしてのゴジラ」から結ばれた。「ゴジラ」さえ、僕に新たな人との「知」の地平を開いてくれた。いや、「ゴジラ」だからこそ、無惨に相互の信頼を失った僕という惨めな「人間」に、猶予された、他者との交感を許容してくれたと言うべきか。人類に愛想をつかしたかのように、ヘドラを倒した彼が去ってゆくのを、僕は何故か、言い知れぬ悔恨の中でかつて眺めたのだが、まだ、彼は、ゴジラは、僕らを愛しているのだと、ふと思った……
さて、100人目のマイミクは、あなた、かな?