栗本丹洲「千蟲譜」巻七及び巻八より「蛙変魚 海馬 草鞋蟲 海老蟲 ワレカラ ホタルムシ 丸薬ムシ 水蚤」
栗本丹洲「千蟲譜」巻七及び巻八より「蛙変魚 海馬 草鞋蟲 海老蟲 ワレカラ ホタルムシ 丸薬ムシ 水蚤」を原典からの復刻で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開した。これで「千蟲譜」の内、海産動物は巻九(これのみ一巻すべてが海産動物)のみとなった。
僕は勿論、海産動物の専門家ではないから、同定は厳密ではない。それでも、今まで、書斎で埃をかぶっていた数多の海産無脊椎動物や海藻類の図鑑をひっくり返し、あれでもない、これでもないと考えていると、久しい間、僕の中で死語となっていた「至福」という文字が、不思議に復活してくるのは「あやしうこそものぐるほしけれ」なのである。