芥川龍之介「文藝的な、餘りに文藝的な」(やぶちゃん恣意的時系列補正完全版)
芥川龍之介「文藝的な、餘りに文藝的な」(やぶちゃん恣意的時系列補正完全版)を正字正仮名で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開した。思うところは、多々あるし、注釈を附したい部分も多い。それは生きているうちに、増補したい。これが49歳の僕の最後の仕事である。
しかし、これで残るアフォリズムは、「西方の人」(正・続)のみとなった。これは僕の大いなる壁だ。出来ることなら向き合いたくない壁だ。それはキリスト教への僕の絶対的な無智と無理解が暴露されることは勿論乍ら、それは再読(実際にはキリスト者による詳細な注釈付きも含めて僕はこの全文を4度以上は読んでいる)によって、その内容が最も僕を「鞭打つ」ものであるということが、実は分かっているからかもしれない。しかし、いずれ、僕はこれに、立ち向かわねばならない。それは確かに、分かっている。