芥川龍之介 疑惑
芥川龍之介「疑惑」を正字正仮名で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開した。僕はこの作品を20の時に読んだきりであるが、鮮明な記憶がある。それはこの作品を読んだ時、「ああ、これは、僕だ」という奇妙な既視感(デジャヴ)を持ったからである。夢の中で? そうかもしれない。そこで僕は中村玄道自身であった。僕にはモノクロームの映像の中に下敷きの小夜が見えた。火の粉だけがカラーだった……。
教え子の一人が昨日、芥川では「疑惑」が好きですと言って来たので、急遽テクスト化した。君に贈る。
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