楽しいのはDODOを聴いてる時だけ
Dodo Marmarosa“Dodo Marmarosa Trio Complete Studio Recordings”この2枚組の洋盤、侮れない。CD1が1946~1950の23曲、CD2がお馴染みの1961のカンバック盤“Dodo's Back! ”+翌1962の7曲と総曲数40の盛り沢山! 特に40年代のドドのトリオ演奏は素晴らしい。コーダや早弾きは、どこかパウエルを意識している(実際かなり似ている)けれど、そのフットワークはあくまで軽快だ(パウエルの気負った部分が全くない)。パウエルの、あの神業ながら、かえってそこに一抹のある種の息苦しさが付き纏うのと違って、ドドはいつもしっとりしてそうして暖かいんだ。“Dodo's Dance”なんか、ピッチが早くなると、思わず、にっこりして聴いている僕がいる。“Smoke Gets In Your Eyes”もいんだな、これが(ちなみに知ってるね? これは煙草の煙じゃあないんだよ!)! バラードのラインのスマートな繊細さはパウエルにはないものだ。比喩がおかしいことは重々承知の上ながら、どこか……ショパンのようなドド! しかし、これらほとんどは実はアナログ版で持ってるんだよ……な……全然、かけなくなっちゃった……
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