Charles Mingus Sextet with Eric Dolphy
“Charles Mingus Sextet with Eric Dolphy CORNELL 1964”(TOCJ-66385-86)
大変なものが出たなって感じだぜ! ディスコグラフィにない(!)、しかも、この音質の良さ! ドルフィーのバスクラの冴! 何より、ミンガス・ワークショップの演奏にしては、とんでもなくスウィングしてるんだ! 苦手な「フェイバース知事の寓話」を音楽的退屈なしに聴けるのは、このアルバムだけ! だって、悪いけど絶妙に演奏会全体が「スウィング」してるんだもん(拍手の絶妙を聴け! コール。アンド・レスポンスのないジャズは、邪図――よこしまな思いの中で何かを図ろうとしている愚劣な輩さ)! ジャッキーのピアノを聴くがいい! これは彼のノリの、稀有な絶好調! それはホンキトンク風に、知らず知らずのうちに僕らを、メロディアの世界にいざなうぞ! だからドルフィーも、激ノリノリ!――ドルフィーは、心がないパフォーマンスはだめなんだ! 心より哲学が勝ったり心より闘争が勝ったり心より理論が勝ったり……幾らでも挙げられる。それはきっとミンガスへと還って行く批判なのだが…… ドルフィーは「謳うこと」が好きだった! 演奏家とは音楽家とは……全て「謳う」ことなしに、何もない……エリック! 万歳! これはもう、エリックを好きなら――買いだ! 何より買いだ! 命令だ! そうしないと……損、するぜ! ふふふ♪