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2007/07/06

「ノース2号の巻」挿入曲ノート

今日は数回に亙って教え子と「ノース2号の巻」に用いられる曲についてメールでやりとりした。まず使用するシチュエーションは

1 『ノースが「練習」する』曲

2 『ノースがフラッシュバックする第10次中央アジア紛争の戦闘シーン』の曲(バックイメージ)

3 『ノース最期の出撃』の曲

の三つは外せない(1と2を同じ曲でカバーすることも考えたが、これは思いの外難しい。とりあえず別に考えたい。2と3も同曲を用いることが出来るが、それは少々作劇的には陳腐であるように思われる)。ピアノを弾くその教え子は、まず1に

ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」の「第18変奏」

を挙げた。ロマン的な甘さが気になるが、右手で奏でることの難易度から、承服できる曲だ。

次に2に

モーツァルトの「レクイエム」第8曲「ラクリモーサ」

これは使いたい誘惑に抗し切れないほど、はまり過ぎている――はまり過ぎていることが気になった。その標題性が「如何にも」という感を呈してしまう。音楽が余りにも説明的に過ぎる……しかし、う~ん、いいなあ。

僕のこの不安に彼女は次の2の候補として

ショパンの「革命」

を提示してきた。これは自然だ。しっくりくる。ノースの建前としての「正義」の使命、しかし、そこに内実としての齟齬を覚えるノースの心――を美事に描き出すように思えた。曲の長さと完結性も、あのシーンにぴったりくる。そうなると、今度は1から2へのジョイントのスムースさに欲が出てくる(ノースの「練習」とフラッシュバックはシーンとして連続しているから)。

すると1は同じショパンか、やっぱり東欧・ロシア系の民族派の音楽が合うか……僕がこの議論を始める前に最初に浮かべたのは、実はショパンの「別れの曲」だったのだが……

ところがそう考えながら、彼女も僕も実はやっぱりバッハが使いたくもなってくるのである。彼女が次に挙げた1は

バッハの平均律クラヴィーア第1巻第1曲

これも、いい(グールド好きの僕はノースのすらりとした姿にグールドを感じ、「ゴルトベルグ」の主題もいい、と更に欲を出すのだが)。そうなると、バッハの幾多の宗教曲、マタイやオルゲルビューヒライン、遂には「主よ、人の望みよ、喜びよ」なんぞを弾かせたい思いがむくむくと起ってくるのだが、それはまた標題性へ回帰してしまうので、禁欲的にならざるを得ない。

ノースの弾く曲……想像はまだまだ飛翔する――あの最期のノースのように――

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