厄日 石灰沈着性腱板炎
この三日間で、右肩の飛び出した部分が激しく痛むようになった。ついさっき整形外科を受診した。レントゲンを撮ると、肩甲骨と鎖骨の間に粒状の白い塊があった。カルシウムの塊だという。それを溶解する注射(恐らく肩峰下滑液包内注射と呼ばれるステロイド剤か)を打った。医師は病名を言わなかったが、デュプレー病または石灰沈着性腱板炎というやつだ(こんな病名じゃ言うと普通の人は余程の難病と思うだろうな。病名の付け方もセンスがいるな)。
「石灰沈着性腱板炎とは腱板の周辺に石灰物が沈着し、腱板や滑液包が炎症を起こして肩関節に痛みと運動制限を引き起こす疾患です。腱板は大結節に付着している棘上筋・棘下筋・小円筋と、小結節に付着している肩甲下筋の四つの筋腱より構成されています。
石灰沈着性腱板炎は外来で頻繁に見られる疾患です。40~50歳代の女性に多く、突然、誘因なく、激しい肩の痛みを訴えて受診されます。患者さんは痛みのために肩と腕を全く動かそうとはいたしません。腕を胸に固定した状態で苦悶顔で来られます。そのため一見して石灰沈着性腱板炎と予測診断されます。確定診断はレントゲン検査にて腱板周辺に石灰物が確認できれば容易です。」(整形外科のサイトより)
要するに50肩の一症例ということらしい(原因は何だかんだ書いてあるが不明というところ。加齢による老化現象だ)。
それにしても、右橈骨遠位端骨折から丁度2年目の今日、またしても……医者も痛い注射を打ちながら「厄日ですね」と笑いながら言った……痛! 何でもいいが、一週間後の八ヶ岳山行は「大丈夫でしょう」と言ってくれたので、ほっとした。子供たちの楽しみは奪うのだけは避けたかったから。