人生と肉体
人の生は肉体に左右されない。不治の病に冒されてもそれは現象としての結果でしかなく、人生を動かす主要因にはならない(それが契機になるのは罹病という偶然の産物ではないか。そもそも「疾患に罹る」という「現象」は、先天的後天的に「リスク」として存在する「だけ」である)。では人生を動かすのは何か? それは、他者である、あなた以外にはない。人生とは、相対的な世界でしか存在しない、架空の幻影である。さればこそ、それを真に動かしうるのは、その人物の幻想としての存在認識を揺るがす強烈な他者の「もの謂い」ではないのか! 「君」が「僕」を創る。それ以外には、「僕」は、ない。

