芥川龍之介 越びと 旋頭歌二十五首
みね子と龍之介のために芥川龍之介「越びと 旋頭歌二十五首」を正字正仮名で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開した。
僕は短歌が苦手だ。だからどこにこれを公開するかに馬鹿みたいに迷った。本来なら詩歌として「心朽窩新館」にするところなのだろうが、私は恐らく他の短歌集を自分のHPにアップするとすれば、芥川龍之介のものしかありえない程に短歌が嫌いである(石川啄木を除いてという例外と、いや、あえて言うならば、芥川龍之介のものと松村みね子(片山廣子)の短歌集『翡翠』はHPに並べてみたいと目論んではいる)。……しかし、まさにここまでみね子のテクストをアップしてきて、「越びと」がないのは、余りに龍之介にとってもみね子にとっても寂しいと僕は思ったのだ。……サティを聞きながらの校訂は、何か不思議にユーカリの匂いのする清しさを覚えた……
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