タスマニア紀行5《タスマニアで喰う》「タスマニア産カキ」
タスマニア紀行5《タスマニアのカキ》
五日目の昼食にオプショナルで生カキを食って火がついて以降、帰国するまでに幾つカキを食っただろうか(20個以上は有に食った)。日本のオイスター・バーで食ったのではやっぱりだめだ、採取から空輸の時間が微妙な生臭ささを生じていたのだと実感した。目の前のベイから揚がったタスマニア産のカキは小粒ながらクリーミーで実に旨い。しかしこれは日本から種苗を持ち込んだマガキCrassostrea gigasであろうと思われる。しかし、全くの別種がいた(今もいる)はずである。ガイドの中でアボリジニが「カキの取れる海」と呼称する湾があったと聞いた。さればこそ、そこで彼らが太古から採取していたのは、恐らく我々の知らない固有種であったのではないか。――されど養殖場所によってカキの味は驚くほど異なるのだ。このマガキもタスマニア固有の環境とプランクトンによって美事な文字通り「純正タスマニア産海のミルク」と冠して恥じないカキとなっている――
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