フィオナ・マクラオド作 松村みね子訳 女王スカァアの笑い + かなしき女王(やぶちゃんによる合冊版)
フィオナ・マクラオド作・松村みね子訳「女王スカァアの笑い + かなしき女王」(やぶちゃんによる合冊版)を「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開した。冒頭注にやや拘って記したように、この合冊化は私の恣意である。私はまだ分からないが、そこから何かが浮かび上がる直感がする。
クウフリンの美しさのモンタージュは
タルコフスキーのスカルプティング――
何より素敵で慄っとしてモーショナルな
「奇妙な果実」――
琴手コンラの胸の上の熾き火の明かりで
ケルトの神話を読みながら――
――僕は この女王スカァアに逢いたい いや
殺されたいと心から思ったのだ――