芥川龍之介 「Lies in Scarlet」の言――Arthur Hallwell Donovan――
TK氏との邂逅から、今日、岩波版旧芥川龍之介全集の「雜纂」部を何気なく開いて見ている内に、大変なアフォリズムを見落としていることに気づいた。英語の書名とペンネームに騙されていた。これは芥川龍之介の、「侏儒の言葉」に遥かに先行するところのパロディ型アフォリズムであった。先程、その芥川龍之介の『「Lies in Scarlet」の言――Arthur Hallwell Donovan――羽賀宅阿訳』を正字正仮名で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・評論・随筆篇」に公開した。この翻訳者の名は最後にクレジットされているが、羽賀宅阿(はがたくあ)――反対に読んでみよう――そうしてこの作者名凝っと見ていると“Arthur Hallwell Donovan”→“Akuta-gawa Ryu-no-suke”と似ていないか、何よりこの書名は「真っ赤な嘘」だ!
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