書物は、ひとつの行為でなければならない。 ジャック・リゴー
書物は、ひとつの行為でなければならない。
(エディション・イレーヌ2007年刊亀井薫・松本完治訳 ジャック・リゴー「自殺総代理店」遺稿断片より)
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僕らは考えよう。この上の一文に訳者の著作権が発生する馬鹿馬鹿しさを。では僕が少しばかりいじった上に、( )書きの引用をせずに
書物という存在、それは確かな「行為」である必要がある。
としたら、僕は著作権侵害なのか?!
それは実は、リゴーが最も嫌った言語の愚劣な私有化であるとは思わないか?
――君たちが僕に語りかけることの必要を感じないならば、いつでも僕は永久に沈黙する用意がある――気がついた時は、「お互いに」……遅いのだ――そう言い放ったら、実はもう、遅いのだ……君も僕も……そうして確かな憂鬱を互いに孤独に完成すれば、誰も文句は言わないよ――もう 沢山だ! スグリの実を可愛い口一杯に詰め込むがいい!!!