おまけ
ぼーっとしている訳でもない。実は、寺島良安「和漢三才圖會 卷第四十五 龍蛇部 龍類 蛇類」を水族の部同様に少しずつ手掛けている。言わば「和漢三才圖會」中の水族部電子化プロジェクトの『おまけ』である。その冒頭を占める多くの龍の群れは空想上である点で、私の当初の予定には含まれていなかったが、考えてみれば龍は明らかに水族であるし、目録が介甲部と一緒になっている以上、どうもやっておかないと落ち着かないのである。いや、考えてみれば、今の僕のどうにも人生の如何にも退屈な『おまけ』に入っちまったような空疎感にふさわしい空想的『おまけ』だとも言えるかも知れぬ。暫く、お待ちあれ、明日には、多分、公開する……いいや、ナメるなよ! クソッタレ! 『おまけ』だって手は抜かねえよ!