人に寄す 媼婉 佐藤春夫訳
万木凋落苦
楼高独任欄
綉幃良夜永
誰念怯孤寒
媼 婉
人目も草も枯れはてて
高殿さむきおばしまの
月にひとりは立ちつくし
歎きわななくものと知れ
*
佐藤春夫「車塵集」(講談社文芸文庫「車塵集/ほるとがる文」)より。佐藤春夫の「原作者の事その他」によれば、媼婉は宋代の妓女と伝える以外は、不詳とある。
« ツルゲーネフ「猟人日記」より中山省三郎訳「シチーグロフ郡のハムレット」 | トップページ | 3年目の朝 »
万木凋落苦
楼高独任欄
綉幃良夜永
誰念怯孤寒
媼 婉
人目も草も枯れはてて
高殿さむきおばしまの
月にひとりは立ちつくし
歎きわななくものと知れ
*
佐藤春夫「車塵集」(講談社文芸文庫「車塵集/ほるとがる文」)より。佐藤春夫の「原作者の事その他」によれば、媼婉は宋代の妓女と伝える以外は、不詳とある。