氷國絶佳中休暇 其壱 温泉二種 Blue Lagoon/Mývatn Nature Baths 附 秘密の暴露
Blue Lagoon
知る人ぞ知るレイキャビク郊外の高級感のある露天温泉。草津の千人風呂位の大きさか。右手奥の人が群れているところ以外は、かなり、ぬるい。 中央部の水深は結構深い。白濁なので底が見えず、注意しないと足を擦りむく。かなり塩分濃度が高く、髪はバリバリになるのを覚悟。岩窟状のウェット・ミストなサウナがいい。しかし、山登りと同なじで、旅の終わりに温泉は、やっぱ、「エエわ!」
ミーバトン湖の近くの露天温泉。ユーラシアのツアー予定には入っておらず、ガイドのゲルタGerðaさんが提案して、添乗員の小黒さんが希望者だけを連れて行ってくれた。僕はバスタオル一丁で銭湯気分で出かけた。アイルランド北部版ブルーラグーンで同様にぬるいのだが、夜行ったせいか、人も少なく静かで、底の足場もブルーラグーンに比すと悪くない。何より、高台にあって見下ろす景観もよい。二つを並べるたら、僕はこっちの方を、断然、お薦めする。
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僕は温泉評論家か? いいや! そんな「生温い!」もんじゃあ、なかったんだ! では、ここで意を決して(?)今回の旅行の僕の最大の秘密をここに暴露しようではないか!――
――出立の前々日に職場の定期健康診断を受けて、バリウムを飲んだ。下剤をまとめて二錠飲んだものの、その後、はまっちまった仕事に没頭する余りトイレに行かなかった。みるみるバリウムがしっかり固まった。翌日とんでもなく痛いことになったのだ! 旅行中も座薬と軟膏が手放せない(笑い事ではない。アイスランドでは外国人の医療費は恐ろしく高いのだ)。如何にしてもいっかな効かぬ。これを「藁にもすがる思い」というのだが――Mývatn Nature Bathsに入った――翌朝――これが――「痛くない!」のだ!――そうしてその二日後の、Blue Lagoon!――翌日――TVの、あの効かなかった有名な座剤軟膏のCMのように――嘘のようにすっきりくっきり青空のように晴れ晴れとなって僕は恙無く帰日したのであった。今もあの頃が嘘のようなのだ……曰氷國温泉其癒痔疾神妙哉!
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