氷國絶佳瀧篇 打止 其陸 Gullfoss グトルフォス
「黄金の滝」の意。ラングヨークトル氷河及びクヴィータ湖・クヴィータ川という豊富な水源を源ととした、幅70 m・落差32mある二段の階段状になった壮麗な滝。名前の由来は、その水煙に虹がかかった色が黄金色に見えることからという(虹にツイていた僕らもここでは残念ながら曇りで見られなかったのが少し残念)。
20世紀の初め、外国資本がここに水力発電所を建設しようと、滝周辺の利権取得に動いたのだが、一人の少女がもしそう決まったら私は滝に身を投げると文字通り体を張って抗議し、美事にそれを阻止した。
駐車場のそば、滝へと下りるルート入口の左手に、この滝を守り抜いたその女性Sigríðar Tómasdóttur シーグリーズルの、まさにグトルフォスの方を見つめる銅のポートレイト・レリーフがある。愛するグトルフォスを見つめる凛としたその眼と、きりっとした口元の厳しさが、一見、何故か 忘れられない。
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