ガルシン 神西清訳 四日間
新企画テクストとして
Всеволод Михайлович Гаршин“Четыре дня”ガルシン作・神西清訳「四日間」
を「心朽窩 新館」に公開した。私がこれを読んだのは小学校5年か6年生の頃、恐らくトルストイの民話を除いて、私の最初期に読んだ本格的なロシア文学の一作であった。子供にも分かり易く、一読、印象強烈、そうして、いつまでも決して古びることにない、優れた反戦小説である。
ちなみに今読んでいるアンドレイ・タルコフスキイの父、詩人アルセニイ・タルコフスキイは、第二次世界大戦で左足を失っている――
「猟人日記」も途中乍ら、岩波文庫版神西清訳のガルシンのテクスト化を始動する。この翻刻は、同僚であり、私が今の職場で唯一尊敬する先輩の数学教師(岡潔の講義を体験され、ドストエフスキイや芥川龍之介を愛好されている、会話がすこぶる哲学的示唆に富んだ方である)の方との約束の遂行のためでもある。