愛への道 イワン・ツルゲーネフ
愛への道
あらゆる感情は愛に、情熱に歸することができる。嫌惡も、憐憫も、冷情、尊敬の念も、友情も、恐怖も、――また憎惡すらも。さうだ、あらゆる感情が……けれどもただ一つの例外がある。即ち感謝の念である。
感謝は負債(おひめ)である。すべての人は自身の負債(おひめ)を返す、……しかも、愛は――金ではない。
一八八一年六月
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実は、僕にはこのアフォリズムの総体の意味(ツルゲーネフがイワンとした、じゃあなかった謂わんとした意味が。特に後段で)良く飲み込めない。彼は「感謝」を絶対的に侮蔑しているのであろうか? 誰か教えてくれないか、君の解釈を……
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