初秋 尾形亀之助
昼が少し労れたような
黄ばんだ午後
わづかばかり見える
隣の屋根の上を
斜めに電線が通つてゐる
ぐつたり垂れしぼんだ
ほうせんくわの横から
むりに入りこんだような陽が
手水鉢を半分に破つてゐる
(一九二二、九、三)
*
(玄土第三巻第十号 大正11(1922)年10月発行)
[やぶちゃん注:傍点「ヽ」は下線に代えた。二箇所の「ような」はママ。]
*
とこう前のブログに書きたるうちにアクセス数141006となりにけり。謝々!
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昼が少し労れたような
黄ばんだ午後
わづかばかり見える
隣の屋根の上を
斜めに電線が通つてゐる
ぐつたり垂れしぼんだ
ほうせんくわの横から
むりに入りこんだような陽が
手水鉢を半分に破つてゐる
(一九二二、九、三)
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(玄土第三巻第十号 大正11(1922)年10月発行)
[やぶちゃん注:傍点「ヽ」は下線に代えた。二箇所の「ような」はママ。]
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