マケイン上院議員敗北宣言またはクリムゾン・タイド
昨夜、当日付朝日新聞の堀内隆記者名義のコラム「アメリカ08大統領選観選記」を読んで、思わず「ほう!」と声を挙げた(ちなみにネットで記事を漁ることの多い昨今、新聞はここ数ヶ月読んでいない)。
マケイン上院議員の敗北最終演説は地元アリゾナ州フェニックスの高級リゾート・ホテルで行われた。オバマ氏への電話による祝福をしたと言えばブーイングの嵐、支援者にオバマ氏への協力を呼びかけた下りでは、記者の傍にいた白人の女性が「嫌よ、そんなの」と吐き捨てるように言ったという。その際、会場で嫌悪の情を示した聴衆のほとんどは白人であったことを記者は見逃さない。『初のアフリカ系大統領が生まれても、なお人種の溝の深さ』を彼は思う。いや、「生まれても」ではない。生まれたからこそアメリカはこれから本当の人種の溝の深刻さを全国民が初めて覚悟を持って自覚せねばならなくなったと言うべきである。
――しかし、僕が「ほう!」と思ったのは、とりあえずそれでは、ない。
僕がオバマ陣営なら、即座にこの敗北宣言のコーディネートをしたプロデューサーを引き抜き、報道広報担当に起用したい。そうして、その退場の選曲という一見何でもないような一時に、僕は真意に自由の国アメリカを感じるのである――
記事の最後にこうある。
敗北演説を終えたマケイン氏が演題から去る時、かかった曲は何とあの映画「クリムゾン・タイド」の主題曲であった。
映画を見ていない人には、僕のニヤリとした「ほう!」は分からない。昨日の朝日の記事を読むよりは、映画を見ることをまずはお薦めしよう。
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