140000アクセス記念イワン・ツルゲーネフ「散文詩」公開の遅延に就いて
140000アクセス記念として、イワン・ツルゲーネフ「散文詩」を昨日にも公開するつもりであった。
が、本日、先に公開用原稿を送付したツルゲーネフを愛し、そうして、僕が愛する秘かな友より、その友の所蔵する本底本に先行する昭和22(1947)年八雲書店版(但し、これは僕の底本とする角川版とは完全な同一稿ではなく、表記に微妙にして有意な違いがある)との詳細な全文校異が届いたのである。
その冒頭数篇を見ただけで、僕の愚劣なタイプ・ミスはもとより無数、いや、それ以上に中山氏の粒粒辛苦の驚くべき繊細な修正が、如実に読み取れることを知ったのである。
僕は今、この得難い友のラヴ・レターに、それを十全に吟味せねばならぬ使命感を心から感じている。いや、ここで間違いだけのテクストの拙速な公開はイワン・ツルゲーネフへの冒瀆であるという忸怩たる思いがある。タイプ・ミスは公開したブログ分も正す必要がある。現在、約1/3を補正したが、それだけでも2時間程を要した。
されば、「散文詩」公開は、暫くお待ち戴きたく、全文公開を待たれていた方へのお詫びを申し上げておきたい。
否、それだけ、確かなイワン・ツルゲーネフの「散文詩」を皆さんと共有するために――暫しの猶予を乞う次第である。