託卵する鳥の
ゲノムに書き込まれた「その託卵」の命令はどんな歴史をドライヴし、そうしてどんなものなのだろう? 自分より大きな自分とは似ても似つかない「子」に餌をやり続けるアオジの映像をさっき見て、ふと、思った――
数年前に自分たちが騙されていることに気づいたウグイスが卵殻の色と色彩を変えつつあるのではないかという鳥類学者の見解を思い出したが、騙されていること/騙していることとは、そもそも何だろうと再び、ふと思った――
我々という生物体個体はDNAのヴィークルだという説は日に日に定説化してゆく勢いだが、種の保存という伝家の宝刀で、果たしてこの託卵は説明できるのだろうかと、またしても、ふと、思ったのだ――
自分の子であり、自分の分身であり、そうした愛情対象・代償行為対象であり、ところがそれに殺される親も子もあり、そうした「社会的」とでも「病的」とでも言う生物を生物学は説明出来るのだろうかと、ふと、最後に蛇足ながら思うのであった――
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