春 尾形亀之助
何のれん想であつたのか
朝になつてみると
「卵のやうな宝石」といふことだけが残つてゐて――
あとは思ひ出せなかつた
起きそびれて
一日寝床で過ごすやうなことの多い
この頃
私は昼眠つてゐることがある
春になつた 私は春に深い友情を感ずる。
いつの頃からとなく春になると私は心よくなまけてゐる。
一九二六・三
*
(近代詩歌第二巻第五号 大正15(一九二六)年5月発行)
[やぶちゃん注:「れん想」はママ。]
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何のれん想であつたのか
朝になつてみると
「卵のやうな宝石」といふことだけが残つてゐて――
あとは思ひ出せなかつた
起きそびれて
一日寝床で過ごすやうなことの多い
この頃
私は昼眠つてゐることがある
春になつた 私は春に深い友情を感ずる。
いつの頃からとなく春になると私は心よくなまけてゐる。
一九二六・三
*
(近代詩歌第二巻第五号 大正15(一九二六)年5月発行)
[やぶちゃん注:「れん想」はママ。]