ゴジラ
僕は奇形者として常に抹殺される運命にある
しかしだからこそ僕は
君たちの傲慢なゲノムに侵入する
君たちの爛れた安穏の生活を脅かすことで
君たちがどれほどのものであり
君たちが如何にどれほどちっぽけなものでしかないことを
存分に知らしめるために
僕はいつも帰ってくる
必ず帰ってくる
しかし君らには僕は見えない
そうして君らは
私、ゴジラを待ちながら
しかし永遠に
私、ゴジラに会うことはない
永遠に
待ち続けよ
滑稽なマスターベーションの愚劣な演技を続けながら
それが
全ての欲を覚醒してしまった
「ゴドーを待つ」君らの運命なのだ――