明日の芝居 谷川俊太郎「部屋」への尻まくり
俺の嫌いな谷川よ、よく覚えとけ! 最後の演出家の演出は、演出家の役者の彼と俺の――「勝ち」だゼ! デウス・エクス・マキーナのパロディなんて、見え透いた「陳腐な」劇作はしないがイイゼ! みんな、笑ってる! そうだ、お前を笑ってる!
――因みに聞いてみたいもんだ――鎌倉の「シーキャッスル」に乗り付けた、あの時の飽きた外車の後は、今度は、どんな新しい車に乗ったんだい? お前さんの詩に感動した凡夫どもから、巻き上げた大枚で?!
――俺は16年前の春のこと、「シーキャッスル」でお前が食事をする横の座席にいたんだ。そうしてそん時の俺はそういうお前が嫌いだったってことさ!
詩人として生きることの覚悟の中にお前がいない以上、俺はお前を詩人として認めない。世の中にお前を「エセ詩人」だと思っている、少なくとも、「俺」という凡夫一人がいることを――忘れるな――
« O君へ | トップページ | 谷川俊太郎「部屋」公演 »