北京日記抄 四 胡蝶夢 やぶちゃん後記
実字数本文3,192字に対し、注は19,884字で、約6倍強となった。恐らく今までの『支那紀行』の注の中では最長不倒距離をマークしたものと思われる。旧来の注を流用した部分もあるが(「梅蘭芳」等)、結局、この一篇の注に丸々3日間をかけた。相応に面白い(而して自身のある)注に仕上がったとは思っている。
残すところ、遂に1章となった。明後日には礼文・利尻への旅に出る予定である。最後の「北京日記抄 五 名勝」、拘縮で曲がりにくくなった右指を叱咤して、何とか明日には最後の公開をして、芥川龍之介『支那游記』全篇の公開を終え、すっきりと旅立ちたいとは考えている。