蝉とりの少女
昨日の夕方――アリスと散歩――公園――一人の少女が蝉とりをしている――僕は「あそこ……」と蝉のとまっている木の幹の何箇所かをそっと指で指した――少女は首尾よく二匹ばかりを虫籠に入れた――立ち去る僕とアリス――後ろから――「ありがとう!」――と少女の澄んだ綺麗な声が高く空に舞い上がった――鬱鬱とした一日のほんの一瞬の心の晴れた空に――
« 詩集「血の花が開くとき」 尾形亀之助 | トップページ | 8月18日蜩一斉鳴動4:43 附掲示「田毎の月」「野生の科学」添削終了 »
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昨日の夕方――アリスと散歩――公園――一人の少女が蝉とりをしている――僕は「あそこ……」と蝉のとまっている木の幹の何箇所かをそっと指で指した――少女は首尾よく二匹ばかりを虫籠に入れた――立ち去る僕とアリス――後ろから――「ありがとう!」――と少女の澄んだ綺麗な声が高く空に舞い上がった――鬱鬱とした一日のほんの一瞬の心の晴れた空に――
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