尾形亀之助『色ガラスの街』「夜半 私は眼さめてゐる」の×二つが衍字だと誰が言ったか?
夜半 私は眼さめてゐる
さびた庖丁で 犬の吠え聲を切りに
月夜の庭に立ちすくむ ――
×
×
これは きつと病氣だ
あの女の顏が青かつた
(改頁)
キツスから うつつたのだ
×
夜半 私はそのことで眼を醒ましました
[やぶちゃん注:衍字かもしれない。そうでないかもしれない。分からない。でも、全集を含めて、誰も、『色ガラスの街』の「夜半 私は眼さめてゐる」のここに「×」が二つあることを言わないのはおかしい。平然と×一つに勝手に「訂正」しておいて、何も言わないのは、善意どころか悪意である。せめて「×」を並べて、後ろの「×」にママとするのなら善意と呼んでもいいかもしれない。それでも尚且つ僕は有難迷惑と言うつもりだが――]
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