小さな空 武満徹
青空見たら 綿のよな雲が 悲しみを乗せて 飛んでいった……
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた 子どもの頃を 思い出した……
夕空見たら 教会の窓の ステンド・グラスが 真っ赤に燃えてた……
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた 子どもの頃を 思い出した……
夜空を見たら ちいさな星が 涙のように 光っていた……
夜空を見たら ちいさな星が 涙のように 光っていた……
いたずらが過ぎて 叱られて泣いた 子どもの頃を 思い出した…………
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沢山の僕の「あなた」に――
(――著作権を訴えられた場合でも、僕はこれを削除するつもりは全くない――何故ならこれは僕の心の木霊だから――僕の心の木霊を制する権利は誰にもない――金なら幾らでも払ってやる――いつでも僕の玄室に取りに来るがいい……)