『こゝろ』廣告文 夏目漱石
[やぶちゃん注:大正3(1914)年9月26日発行の『時事新報』他に掲載された。底本は岩波書店昭和41(1966)年刊「漱石全集 第十一巻」表題の底本表記は「『心』廣告文」であるが、これは単行本の本作の広告文であることから、私の恣意で変更した。なお、この「『心』廣告文」という表題は底本編集部によるものと考えられるので本文からは除去した。「――大正三、九――」のクレジットの位置は底本では前行の「獎む。」の1マス下と同じ位置からダッシュで始まるが、ブログではブラウザの関係上、ずっと上へ引き上げた。]
自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を獎む。
――大正三、九――