感懐
月の沙上の只中に
帆柱折れし舟一艘
我獨り乘せ漂ひたる
遠き砂丘の頂きに
砂漠の薔薇(サンド・ロウズ)の一缺片(ひとかけら)
その花辨もて我が首を
抉り迸(ほと)びる血の潮に
載りて彼方へ行かまほし
« 尾形亀之助編輯『月曜』第一卷第一號 編輯後記 画像追加 | トップページ | 『東京朝日新聞』大正3(1914)年6月20日(土曜日)掲載 夏目漱石作「心」「先生の遺書」第五十九回 »
« 尾形亀之助編輯『月曜』第一卷第一號 編輯後記 画像追加 | トップページ | 『東京朝日新聞』大正3(1914)年6月20日(土曜日)掲載 夏目漱石作「心」「先生の遺書」第五十九回 »
月の沙上の只中に
帆柱折れし舟一艘
我獨り乘せ漂ひたる
遠き砂丘の頂きに
砂漠の薔薇(サンド・ロウズ)の一缺片(ひとかけら)
その花辨もて我が首を
抉り迸(ほと)びる血の潮に
載りて彼方へ行かまほし
« 尾形亀之助編輯『月曜』第一卷第一號 編輯後記 画像追加 | トップページ | 『東京朝日新聞』大正3(1914)年6月20日(土曜日)掲載 夏目漱石作「心」「先生の遺書」第五十九回 »