84年回忌河童忌記念 芥川龍之介 白 □旧全集版及び■作品集『三つの寶』版
今日、84年回忌河童忌記念として芥川龍之介「白」□旧全集版及び■作品集『三つの寶』版を正字正仮名で「やぶちゃんの電子テクスト:小説・戯曲・評論・随筆・短歌篇」に公開した。
芥川よ、君は、本当に『熱い最中に』命を絶ったのだったね……
……と……勝手に想像していたのだが……さにあらず。
「e-天気.net」で気象予報士記者の金子大輔氏が一昨日、「気象から考える河童忌」という興味深い記事をお書きになっておられた。一部引用させて頂く(下線はやぶちゃん)。
《引用開始》
河童忌と気象学的な背景を結びつけて考える説も多い。「前日(7月23日)のうだるような猛暑から一転、24日には10℃以上も気温が下がり、ドンヨリとした天気になった」ことが、自殺に結びついたのではないかというのだ。急激な気温・気圧の変化は、神経や精神に大きな影響を与えることは、想像に難くない。
「雨が降ると古傷が痛む」というのは多くの人が経験することだろう。また、寒冷前線が近づくと喘息の発作が起きやすい、うつ病が悪化する方が多いと話す人もいる。寒冷前線は、急激な気温低下・天候悪化などをもたらし、体にとって大きなストレスになるのだ。
では、昭和2年(1927年)7月24日、実際にはどんな気象状況であったのだろうか? 気象庁天気相談所に確認してみた。23日の東京では、最高気温が35.6℃の猛暑日であったが、7月24日は最低気温20.7℃、最高気温が26.8℃という涼しさになっていたことがわかった。そして、暗い雲に覆われて雨が降りしきり、14.2ミリの降水を観測していた。
《引用終了》
猛暑の中の暗い谷間だ――
どんよりと曇れる空を見てゐしに我を殺したくなりにけるかな……
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