死に至る病
あらゆる生は確かに死に至る病に過ぎないということが確かに分かった――それで――よい――僕は何も言うことは――ない――そう思えば、僕らにはもう何も苦痛はない――
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エリスは――確かに僕らに人の心の暖かさとは、そうして――そのトラウマの深さとは、如何なる深さであるかを……確かに教えてくれるであろう……
そうして……それは如何に他者に理解不能であるかという真理とともに――教えてくれているのだ……
言っておこう……教えているのは――豊太郎でも、況や、森鷗外でも――「舞姫」という作品でも――『文学』という総体でも――ない、のだ――教えてくれたのは――このエリスである――
……遂に逢はざる人の面影……その名は……エリス――――


