芥川龍之介後期作品テクスト校訂ぼちぼち
この数日、芥川龍之介後期作品の僕のテクストの校訂を始めている。特にHP開設当時のものは、ミス・タイプが多いことに今更ながら気がついて、こんなものを平然と放置していたことへの――何より芥川龍之介へ「合わせる顔がない」状態であった。時間のかかることではあるが――例えば「歯車」は今、終わった。読みも底本通りに総て入れた。未だお読みでない方は、是非、一つ、今年最後の、正に芥川龍之介最期の一篇として読むに若くは御座らぬぞ。――
……かう云ふ氣もちの中に生きてゐるのは何とも言はれない苦痛である。誰か僕の眠つてゐるうちにそつと絞め殺してくれるものはないか?……
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