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暗(くら)きこころのあさあけに、あかき木(こ)の實(み)ぞほの見ゆる。しかはあれども、晝はまた君といふ日にわすれしか。暗(くら)きこころのゆふぐれに、あかき木(こ)の實(み)ぞほの見ゆる。
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(昭和25(1950)年新潮文庫「北原白秋詩集」 「邪宗門」より)