篠原鳳作句集 縦書版
「篠原鳳作句集」の読みをルビ化し、「篠原鳳作句集 縦書版」を作製した。本HP最初期の最も愛する句集を遂に縦書にし得た。僕にとっては、相応な感慨がある句集である。
――この金剛石原石の光輝を放つ篠原鳳作が、もっと長命であったならば、恐らく現代俳句シーンはもっと早く航路を変更し、もっと素直に現代俳句が人々に馴染んでいたに違いない――と、お目出度くも真剣に、僕は思うのだ――
海の旅
滿天の星に旅ゆくマストあり
しんしんと肺碧きまで海のたび
幾日いくかはも靑うなばらの圓心に